当院ではTQM活動の一環として昨年よりBVMを中央管理してます。
TQMとは全員で医療の質を向上させようとする試みで、組織横断的なチームを作り、みんなで一つのことに向き合って活動します。
BVMを中央管理することが目標ではなく、安全で清潔なBVMを臨床へ提供するということを目標に、いろいろ検討していった結果、ME室で中央管理することになりました。
ディスポの検討から、洗浄方法、管理方法、機種の統一などいろんな問題点がありましたが、チームリーダー(私の後輩ですが)が舵をとり、今では臨床工学技士の大きな業務改善の一つになり、病院に貢献しています。
BVMは緊急時などに使用する重要な医療器具になりますので、各部署の救急カートに保管されています。
当院では写真のように、すべて必要な部品を組み込んだ状態でパック詰めし、開封したら、ME室へ返却してもらい、代わりのBVMを持ち帰り、各部署で保管するという流れです。
私たち臨床工学技士は分解、予備洗浄を行い、中材で洗浄消毒を行ってもらいます。
洗浄消毒後、臨床工学技士がマニュアル、点検表に沿って組み立て、機能試験を実施し、必要な物品をそろえてパック詰めを行い、保管します。
いろんな部署を巻き込みながら行いますので、いろんな視点、意見を参考にできますし、TQM活動は病院全体の活動ですので、病院幹部も理解を示してくれます。
いろんな部署を巻き込みながらの活動は、今後の医療業界では必ず必要となるポイントになりそうです。
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