2012-06-18

パルスオキシメータの修理

臨床工学技士や医療従事者ではない方もたくさん見ていただいているようですので簡単に説明しますが、体の中の酸素の飽和度を測定する機械です。指にセンサーを挟んで測定します。

パネルが割れて、きちんとコネクタを差し込めない、グラグラするので見てください。ということで、見ます。
パネルが割れていましたので、パネルを交換します。
落としている可能性もあるので、交換前に点検を行い、パネル交換だけでよさそうです。

また、バッテリも交換します。


部品を取り寄せます。
メーカーさんの技術講習を受講しておくことが必須ですが、院内で部品交換を行うことはいろんなメリットがあります。

まず安く修理ができるということ。
メーカーさんにお願いすると部品代だけではなく、作業工賃などいろんな代金が必要になりますが、臨床工学技士が行うと、仕事の一つとして作業を行うことになります。

次に早く修理ができるということ。
メーカーさんにお願いすると見積もりを出してもらったり、発送したり、順番待ちだったり、送り返してもらったり。
とにかく時間がかかります。その間は機械が使えないということになりますので、早く治せるに越したことはありません。

そして、
臨床工学技士がこういった修理なんかも院内で行っていると、故障したときや使っているときに不具合があったときなどの対応に強くなります。
結果として、患者さんや看護師さんに安心感を与えることができると思っています。





パネル交換後です。メンブレンシートを張る前にボタンがきちんと効くか試します。


完了です。バッテリ交換も合わせて1時間くらいで終わりました。部品を取り寄せるのに数日かかりましたが、メーカーさんにお願いするよりも安く、早くできました。

もちろん、すごく忙しいときには後回しになってしまうこともありますが、そういったときの対応は病院ごとに違います。

こういったように臨床工学技士は院内のいろんな医療機器を点検したり、修理したりすることも業務の一つです。

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