http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news/20120302-OYT8T00001.htm
県内の高校100校のうち93校で1日、卒業式が行われた。震災の影響で進路を変えた卒業生も多く、進学や就職など、県内外でそれぞれの道に歩み出す。
「何とか卒業できたと母に伝えたい」。気仙沼高(気仙沼市)の阿部菜穂さん(18)は、笑顔で話した。母の幸さん(当時55歳)は南三陸町で津波に襲われ、いまだ見つかっていない。卒業式には、母が手作りしてくれた制服の黒のリボンを胸に臨んだ。
震災後、消防士の父、友明さん(58)のように、人の命を救う仕事をしたいと強く思うようになった。卒業後、東京都内の大学に進学し、臨床工学技士の国家資格取得を目指す。
もう一つの夢もできた。海外留学して語学を身につけ、NPO法人などに携わりたいと思っている。被災地で自衛隊や医師らが必死に救援活動する姿を目の当たりにし、「苦しんでいる人を助けたい」と思った。「地元を離れるのはつらいけど、成長して戻ってくる」。母にもそう誓っている。
(2012年3月2日 読売新聞)
臨床工学技士を目指してもらう。嬉しい限りですね。
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