当院では本日シリンジポンプと輸液ポンプを各10台ちょっとずつ購入していただきました。
古い機種もあったので、安全のため、更新をお願いしていました。今後も、こういった安全管理をしていき、安全な医療機器を臨床へ提供していきたいと思います。また、それが臨床工学技士の役割でもあります。
ご存知の方も多いと思いますが、当院での臨床工学技士は私だけです。1名です。2009年4月に入社して、今3年目になります。私が当院にとって初めての臨床工学技士採用でした。
入社したときは立ち上げということもあり、すごく気合が入っていたと思いますが、透析の経験だけでしたので、初めて見る機械が多く、名前も知らない機械もたくさんありました。
病院にはいろんな職種、医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、放射線技師、理学療法士、作業療法士、管理栄養士、MSW、助手、医療事務、事務、SPDなど様々な人が働いています。
私たち臨床工学技士も他の職種のことは詳しく知らないことが多いのですが、逆に、他の職種の方も臨床工学技士を知らない人が多いです。
入ったときは認知度の低さを痛感したとともに、臨床工学技士さんって何してくれるの?っていう感じだったと思います。ですので、こちらが受身になっていると、他の職種も受身なので、受身どうしになってしまい、業務の確立がすごく難しかったです。また、所属は麻酔科になりますが、常勤の麻酔科医もいらっしゃらなかったため、副院長や看護部長、セーフティマネジャーといった方によく相談していたと思います。また、他施設の臨床工学技士さんにもいろいろ相談しましたし、学会などでは積極的に声をかけていきました。
1人で業務を行うことは今まで自分が思っていた以上に難しく、辛いものでした。また、臨床工学技士さんは機械のことは何でも知っていると思われています。聞かれることに答えられるようにいろんなことを基礎から勉強しなおしましたし、今でもそれは続いています。
3年たった今、少しずつ業務が軌道にのりだしています。辛いことや難しいことが多いのは正直なところですが、今しかできないことなのかなと思います。もう、立ち上げはちょっと・・・とも思いますが、やっててよかったと思うことはたくさんありますし、いろんな人に出逢えたということもよかったのかなと思います。
養成校を卒業して、初めて就職したところが1名体制だった・・・という方もいるかもしれません。そういった方は私よりもっと苦労しているはずです。私と同じように転職先が1名体制だった・・・という人も多いでしょう。いろんな苦労、悩みがあると思います。
こういった苦労や悩みを共有できればいいのになと思いますし、そういったシステムを作りたいと思っています。地域でフォローしないと。久留米の小島さんが教えてくれました。
自分の経験をいつかいろんな人に話せたらいいなと思います。
さて、輸液ポンプ・シリンジポンプの納品の話をしましたが、中央管理といった方式をとって1年9ヶ月が過ぎました。それまでは各病棟で保有して管理!?されていました。
輸液ポンプ3台、シリンジポンプ1台で中央管理を開始しましたが、今では合計60台ほど中央管理しています。台数を見ながらもっと少なくしていく予定です。
棚に並べた輸液ポンプやシリンジポンプを見ると今までやってきたことは難しかったけど、よかったと思います。また、中央管理を始めて機械のトラブルが減ったり、きれいな機械が使えてうれしいといった声、当たり前のようにスタッフステーションでは”戻しおねがいします”と申し送りされたりしていることを見ると浸透したことの実感がわきますし、何気ないことですが、嬉しく思います。
一人でやっていると壁がどうしてもありますが、嬉しく感じること、よかったと思うことも必ずあります。
来年は増員をできたらと思っています。
ともにゃんです。
返信削除臨床工学技士部門の立ち上げ、ご苦労様です?でした?私が1人臨床工学技士で採用された20年前は、もっときつかったと思います。色々と大変でしょうが、がんばってください!いや、いっしょにがんばりましょう!
ともにゃんさん
返信削除コメントありがとうございます!ともにゃんさんのような著明なCEにコメントをいただくとすごく励みになります。
また、以前私へブログを通じてエールを送っていただきありがとうございました。
http://hceme.blog84.fc2.com/blog-entry-1511.html
1名体制ですごく悩んでいました。ともにゃんさんからのアドバイスどおり、いろんな職種と積極的に関わりを持つようにしています。今年は他部署から余興をいっしょにやらないかとお誘いを受け、いっしょに踊ることができました。CEは1名ですが、医療というチームで働いているので、1人じゃないなと思うことが少しずつできています。まだまだ苦労中です。いろいろ教えてください!
今後とも佐賀の石ちゃんならびに佐賀県臨床工学技士会をよろしくお願いいたいます。
管理人の石ちゃんでした。