2013-08-20

医療機器リサイクル推進へ佐大が基準づくり

佐賀新聞より

http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2534170.article.html

佐賀大学は、医療機器のリサイクル処理を推進するプロジェクトを立ち上げた。国内初の取り組みで、環境負荷を抑えた廃棄物の適正処理や金属資源などの再利用を促す基準づくりを進める。佐賀県医療センター好生館と県も協力し、医療機器のリサイクル率を向上させる「佐賀モデル」の構築を目指す。
 プロジェクトチームによると、医療機器は厳格なリサイクル基準を設ける車や家電と異なり、通常の産業廃棄物として処理されている。機器に含まれる再利用可能な部品や有害物質などの情報をリサイクル業者が把握しにくく、解体処理時の安全性確保や資源循環の効率化も課題となっている。
 好生館が旧施設の解体に伴って大量の医療機器を処分するのに合わせ、関係分野の研究者で処理の実態調査や標準化に向けたガイドライン作成などを手掛ける。メーカー側に機器の金属類や有害物質などの情報提供を要請し、環境影響やリサイクルの面から適正処理のための評価基準を設定する。病院やリサイクル業者とも情報を共有して、使用済み機器のリサイクルや安全な解体を促す。
 本年度中に適正処理の基準をまとめ、来年度以降は機器情報を集約、共有するシステム開発も進めてリサイクルの標準モデルを提示する。プロジェクトチームの試算では、レントゲンなど放射線関連の医療機器の廃棄物は国内で年間1万6千トンと推定され、産廃業者への引き渡しに計10億円を負担しているが、金属類などをリサイクルすると10億円は換金できるという。
 プロジェクト代表の吉田裕樹医学部教授は「機器のリサイクルや処理の過程を『見える化』するとともに、医療廃棄物資源の地域内循環や雇用の創出を目指したい」と話す。

医療機器の廃棄する場合、また別の使い方があるかもしれないといったときなんかにパーツだけとっておいたり、架台だけとっておいたりと、個々や施設での考えのもといろんな方法がありますが、組織をあげてリサイクルプロジェクトを立ち上げることを世の中の流れに合っていると感じます。
いいモデルケースになることが期待されます。

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