2012-05-25

静かな水処理装置開発で実現 在宅での透析 回数増 体調良

中日新聞より


小松市民病院が小松電子と協力 北陸初、一般男性治療

小松市民病院と市内の電子機器メーカー小松電子が、血液透析に使う水処理装置を開発した。従来より作動音が静かで一般住宅でも扱えるため、県内で初めて、市内の男性が在宅血液透析を始めた。医療従事者やその家族以外では北陸初。二十二日、自宅で透析の様子を報道陣に公開した。(白井春菜)
 血液透析は、体外で血液をろ過し、透析液との濃度差を使って老廃物を取り除く治療法。処理の進み具合を確かめる監視装置と、透析液を作るための水処理装置が必要となる。同病院の臨床工学技士前田智美さんと小松電子が、同社の工業用装置を改良した。
 利用者第一号は、糖尿病性腎症で同病院に通う小松市矢田町の近藤卓さん(53)。長女(25)が近藤さんの腕に管を刺し、近藤さんが装置に体重や所要時間を入力すると、老廃物量や処理速度を装置が計算し、透析が始まった。前田さんと同病院の看護師福島千佐子さんが立ち会った。
 機械部品販売業を営む近藤さんは、五十歳のころから週三回通院し、五時間ずつ透析を受けていた。自宅では週五回、四時間ずつ透析をする。「通院より透析の回数が多くできて体調が良い。仕事や生活の都合にも合わせやすい」と喜ぶ。
 前田さんは昨年七月、同社の超純水製造装置が、市が技術開発を支援する「小松ブランド」に選ばれた新聞記事を読み、改良を依頼。市民病院が購入して近藤さんに貸し出し、在宅血液透析が実現した。

在宅医療は今後いろんな分野で盛んになっていくと思いますが、現代の医療の進歩は医療機器の進歩と密接なつながりがあると思います。
医療機器だけではなく、ネットワークを利用したものなども今後さらに増えていくでしょう。臨床工学技士が関わる機会も増えると思います。
石川県は本当にアクティブですね。見習うことが多いといつも感じます。

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